2008-04-14

Opera@USBについて

わからない点がある場合は

日本語で質問出来るコミュニティがありますので、そちらで質問してみましょう。(Opera@USBに関する日本語の情報はネット上ではとても少ないので、人に質問した方が早いかも?)

Opera@USBの位置づけ

Opera@USBは、Operaユーザーの有志が製作したもので、Opera社とは無関係です。
Opera社としては、「Opera9.5からはOpera Linkを利用してOperaの環境を持ち歩いてもらう」と言うのが公式な方針であって、Opera@USBはその方針と真っ向からぶつかってしまう事になります。
Opera@USBはそれなりに便利なので存在を否定出来ない、でも、Opera社の方針とは噛み合わない、と言う事で「どう扱っていいやらかなりビミョ〜で困っている」と言うのがOpera社から見たOpera@USBの位置づけになります。
持ち運びにはOpera@USBの方が便利なのか、それともOpera Linkの方が便利なのか、そんなのは人により好き好きなので、Opera社が何と言おうと、好きな方を選べばいいと思います。

Opera@USBの使い方

  1. ここからダウンロードしますOpera@USB国際版(このOpera@USBは、Windows 2000, Windows XP用です。Windows 98等では動きません)
  2. 任意のフォルダを作成し、その中にダウンロードしたzipファイルを解凍します。
  3. 解凍したファイル類が詰まっているフォルダを、お好みのUSBメモリーに移動させて、持ち歩きましょう。
  4. フォルダ名は自由に変更できます。
    • 全角は不可です。gsar.exeの動作が怪しげになってしまいます。
    • ネットワークも不可です。コマンドプロンプトを使用しています。\\pc_name\share_name\pass\ の形式をコマンドプロンプトは認識できません。仮想ドライブにするなら大丈夫かと。
  5. フォルダ内の OperaUsbのアイコンをダブルクリックすると、Operaが起動します。
  6. 表示類を英語から日本語にするには…メニューの Tools > Preference > General > Language > Details > User interface language で locale\ja\ja.lng を選択して下さい。
    その他、Encoding to assume for pages lackingo specification が shift_jis に、Preferred languages for Web pages が 日本語[ja] になっていないなら、その様に設定します。

Opera@USBの動作原理

  1. o9u.datに、各iniファイルに書き込まれているOperaフォルダ名がメモされています。
  2. operausb.exeが起動されると、起動されたフォルダとo9u.datにメモされているフォルダとが同じかどうかを検査します。もし、違っていれば、operausb.exeはGSAR.EXEを起動して、各iniファイル内やo9u.datの旧フォルダ名を現在のフォルダ名に全部書き換えてしまいます。(この時、GSAR.EXEへの書き換え指示のために、operausb.exeはrules.datと言うファイルを作ります)
  3. operausb.exeは、op.comを起動します。このop.comは、実はOpera.exeを名前変更しただけの代物です。
  4. Operaが立ち上がります。この時、ディスクキャッシュだけはパソコン本体の一時ファイル用フォルダを使用します。(iniファイル内で %temp% として指定されています。これは、Windowsの環境変数の temp で指定されているフォルダを使用する、と言う意味です)
  5. ツール>設定>詳細設定>履歴>ディスクキャッシュで「終了時に全て削除する」にチェックが入っていれば、Operaはキャッシュを削除するので、使用したパソコンにあなたがブラウジングしたサイトの様子が残る様な事はありません。

Opera@USBの作り方

次の方法で、あなたが普段使いのOperaから、Opera@USBを作る事が出来るはずですので、試してみましょう。

  1. まず前提条件として、「みんなでひとつのプロファイルを使用する」でインストールしたOperaである必要があります(デフォルト設定のままインストールすると「みんなで別々のプロファイルを使用する」になっています)。そうなっていないのなら、根性でiniファイルを書き換える必要があります。その他には、Mailフォルダなどもデフォルトのまま、全てのOpera関連ファイルがOperaフォルダ内に存在している事が条件となります。
  2. Operaを起動したら、opera:config#UserPrefs|CacheDirectory4 ←これをクリックし、表示された部分(Cache Directory4)の内容を %temp% に書き換えます。
    opera:configの入力の説明図
    入力後に「保存」をクリックするのをお忘れなく。変更したらOperaを終了します。
  3. Operaフォルダ内のOpera.exeをop.comに名前変更します。
  4. Opera@USBをダウンロードして解凍します。Opera@USBフォルダにある operausb.exe と GSAR.EXE をOperaフォルダにコピーします。
  5. ここで一度、operausb.exe を実行します。Operaフォルダを移動する前に必ず1度は実行しておいて下さい。
  6. これでもうOpera@USBの完成です。好きな場所へOperaフォルダを移動したり、Operaフォルダの名前を変更したりして下さい。
  7. operausb.exe をダブルクリックすればOperaが立ち上がります。

Opera@USBの動作が遅い!

Opera9.0〜9.2xには、ファイルの書き出しが遅いと言う不具合があります。Opera9では新しい方式に対応したファイルI/Oライブラリ(ファイル書き出しの部品)を採用した所、Opera社の開発者達がその新しいライブラリの扱いに慣れてなくて、ファイルの書き出しが遅くなってしまったのだそうです。将来のヴァージョンではさらに別のライブラリを採用する事によってこの不具合を修正するとOpera社は発表しています。
Opera@USBでは、この不具合が特に顕著に現れてしまいます。

Operaが動作が止まってしまうほど重くなる時には、Operaは主に次のファイルの書き出しを行っています。

  1. メールの検索用インデックスファイル
  2. profileフォルダ内の*.dat関係のファイル(特にvlink4.datとglobal.datの書き出し)

対策としては次の通りになるかと思います。

  1. メールを使うのをやめる(Opera@USBを使う意味が半減? メールが必要ないなら「Opera Linkを使っとけ」って話になっちゃう?)(メールの検索機能を殺す裏技がないか、研究中なのですが…なかなかに難しいですね)
  2. メニュー>ツール>設定>詳細設定>履歴>アドレス数 の値を小さくする。
  3. メニュー>ツール>個人情報の削除 で、マメに「ページの表示履歴をクリア」する。

Operaのキャッシュについて

OperaのキャッシュはOpera6.ini内の[User Prefs]のCache Directory4で指定されているフォルダに書き込まれます。この部分の記述を変えれば、キャッシュフォルダを変更出来ます。

ツール>設定>詳細設定>履歴>ディスクキャッシュで「終了時に全て削除する」に設定されていれば、Operaは終了時にキャッシュフォルダ内の全てのファイルを削除します。しかし、Operaが異常終了してしまった時は、キャッシュが削除されずに残ってしまう事になります。そんな場合は再起動すれば起動時に削除されるので「異常終了したらとりあえず再起動」と言う事を覚えておきましょう。

「『終了時に全て削除する』に設定していても使用するパソコンにキャッシュを書き込むのは不安だ」とか言って、USBメモリー内にキャッシュする様に設定すると、笑える事態になるので、やめておきましょう。(Operaは、非常に沢山のファイルをキャッシュフォルダに作成します。USBメモリーにキャッシュフォルダを作ると、Operaの動作は非常に緩慢になり、Operaを終了してもいつまでもいつまでもUSBメモリーのアクセスランプが消えなくなります)(試しにいっぺんやってみるといいかも)

ツール>設定>詳細設定>履歴>ディスクキャッシュでキャッシュ量を「無効」にするテもあるのですが、出先で使うパソコンの全てがメモリーを豊かに搭載しているとは限らないので、メモリーキャッシュ量を増やす事はおすすめ出来ません(メモリーの少ないパソコンでメモリーキャッシュ量を多く取ると、とても不安定になります)。キャッシュの少ない状態では速度も遅くなるので、その辺を覚悟の上でディスクキャッシュを無効にする事になります。

cookieやwandデータは、profileフォルダに書き込まれます。このprofileフォルダはUSBメモリー内にあるので、cookieやパスワードなどが使用しているパソコンに書き込まれる事はないので、安心して使って下さい。



http://chimaki29q.web.fc2.com/opera/usb.htm
inserted by FC2 system